今年、2020年も、SC接客ロールプレイングコンテストでトークセッションに出演させていただくことが決定しました。気づけば、4年連続となります。いつもご好評を賜り、ありがとうございます!
さて、例年、各地で行われているロープレコンテストですが、この販売力向上講座でも、ロープレについての話は色々とさせていただきました。
今回は、ロープレそのものというより、ロープレコンテストについてのお話。
私はよく、研修先でも、「ロープレコンテストに出る意味って何かあるんですか?」と問われます。
私自身が、ロールプレイングコンテストで受賞をしてきた経験があるということもあって、具体的にどんなメリットがあるのかを知りたいという方が多いのです。
というのも、ロープレコンテスト自体は、通常のトレーニングとしてのロールプレイとは勝手が違い、とても緊張はするし、労力も使うため、出る側の販売員の人たちにとっては、「そこまでして出なければいけないものなのか?」と感じてしまう人も多いからですね。
そこで、私が個人的に感じている、また、体験してきたことも含めて、接客ロールプレイングコンテストに出場するメリットをお伝えしていきたいと思います。(あくまでも超個人的見解です)
出場を考えている方々、企業の皆様にとって、少しでもお役に立つ情報になれば嬉しいです。
正直、ここで皆さんが聞きたいのは本音の部分だと思いますので、少々下世話な話もします。(怒られそうで、ちょっと怖い)
そうそう、ちなみに私が出場したロールプレイングコンテストは、日本SC協会主催の接客ロープレコンテスト(全国大会優秀賞)、日本橋三越婦人雑貨部接客コンテスト(優勝)といった感じです。相応の大会には出てきて入賞もしているので、多少はリアルな話になると思っています。
かなり本音ベースで記事を書いているので、長くなること請け合いです。覚悟してお読みください。
接客ロールプレイングコンテスト出場者のメリット・デメリットについて
まずは、ロープレコンテストのメリットについてお話をします。
ロープレコンテストに出場することのメリットは、出場者と、その企業や館によって少々変わってきます。
それぞれについてお伝えしますね。
出場者のメリット
私が思う、ロープレコンテストに出場する本人、つまり販売員自身にとってのメリットは、以下の通りです。
出場者のメリット
■接客・販売面
a:接客を見直す絶好の機会になる
b:他の人の接客からヒントを得られる
c:お客様が喜んでくれる
■キャリア面
a:仲間が増える(かもしれない)
b:会社や館からの評価が上がる(かもしれない)
c:給料が上がる(かもしれない)
d:スカウトが来る(かもしれない)
他にもいくらかあるように思っていますが、ひとまずこのくらいで。解説していきます。
■接客・販売面
まず、最も大事な接客販売面について。
a:接客を見直す絶好の機会になる
ロープレコンテストは、通常のトレーニングとしてのロールプレイとは違って、人前で接客をすることが前提となります。
なので、通常の接客とは違う状況に陥ることになるのですが、実はこれが結構トレーニングの一環としては良いものと言えます。
その理由は、自分の接客を見つめ直す機会になるからです。
よく勘違いされがちなのですが、コンテストには審査があります。その審査のやり方や項目が、普段の店頭でやっている接客とは違うことが多いため、「ロープレは普段の接客と違う」と揶揄されるわけです。
ただよくよく見てみると、コンテストの審査は、ある視点に基づいて行われています。
それは、「誰の目から見ても、良い接客かどうか」という視点です。
通常、お店で言われる良い接客とは、その店のお客様に合わせた接客になります。敬語を使い過ぎないとか、挨拶は丁寧すぎないほうがいいとか、そういう部分も含めて、その店のお客様層に合わせて良い接客こそが、「良い接客」なのです。
しかし、コンテストの場合はそうではありません。
老若男女問わず、初めてその店のことを知り、初めて来店されたお客様にとって、良い接客になっているかどうか。
この視点で審査がされています。
これはつまり、基本中の基本がしっかりできるかどうかという部分につながります。
誰の目から見ても良い接客であるためには、まずもって、基本がしっかりしていることが重要です。どんな店でも、初めてその店を見つけて来店された方にとっては、ちゃんとしているかどうかが大事になってきますよね。その点、コンテストは、その視点で審査がされるため、折り目正しく挨拶ができるかであったり、表情や接客の様子は問題ないかといった部分をしっかりチェックされるわけです。
だから、基本と呼ばれる部分ができていないと、まず、コンテストで入賞はしにくくなります。
そういう意味で、自分自身が基礎をちゃんとできるかどうかを見直す機会になるのですね。
ぶっちゃけた話、基本ができている人は、それを崩した接客もできますから、どんなお客様でも対応できるのですが、崩した接客しかできない人は、基本を求めるお客様の対応ができないため、結局、売れる相手も限られてきます。
どっちもできる販売員が理想的なのです。
b:他の人の接客からヒントを得られる
コンテストでは、自分だけが接客をするわけではありません。
他にも数多くの出場者が混在しています。
これは、販売員にとっては非常にチャンスと言えます。
販売員って、他の店でサービス力が高いとされる人の接客を見る機会が、実はそんなに多くはありません。
私もそうでしたが、これだけ数多くのお店がある中で、接客が良い人を探すのは大変ですし、他のお客様を接客している様子をじっと見続けることも、普段はなかなかできませんよね。
コンテストという場は、それが簡単にできます。
他の販売員が接客している様子から、(ちゃんとした人は)ヒントを得ることができます。
ちょっとしたアプローチのやり方であったり、商品の持ち方や立ち居振る舞いであったり、いろんな面で、参考になる部分はたくさんあるはずです。
そんな接客を間近でじっくり見られるというのは、少なくとも、仕事に真剣に向き合っている販売員にとって、大きなメリットと言えるのではないでしょうか。
c:お客様が喜んでくれる
これは、私が本当に嬉しかったことです。
コンテストで受賞した後、顧客の方々にそのことをお伝えする機会があったのですが、お話ししたお客様全員が、とても喜んでくれました。
「えー!そうなの?よかったね!」と言ってくれたのです。
このことを後になってよく考えてみると、実は、お客様にとってもメリットがあったのですね。
どういうことかというと、お客様目線で考えれば、「自分が接客してもらう販売員が良い販売員だ」と確信できる機会になっているのです。
販売員というのは、世の中にたくさんいますし、1店舗だけを見ても、多くの人間が関わっています。
その中で、接客をしてくる販売員が、良い販売員かどうかは、誰にも判断することができません。唯一、お客様自身が、「良い」と思うかどうかが基準になるわけです。
それが、コンテストという場で賞と取ったとなると、その他大勢の人から認められた販売員であるということになります。
お客様的には、(言い方はおかしいかもしれませんが)ちゃんと認められた販売員であるというお墨付きをもらうようなものなので、安心してその後も接客を受けられるということなのです。
実際にこの話は、お客様からも言われたことがあって、私はそれが本当に嬉しかったんですよね。