出場者のデメリット
ここからは、ロープレコンテストに出場する人のデメリットについてです。
メリットばかりをお話しするのはフェアではないと思うので、デメリットについても書きます。
とは言え、デメリットは、個人的な心情に限られてきます。こちらです。
出場者のデメリット
a:とにかく合わない人には合わない
b:コンテストに囚われる人がいる
こうした部分が、コンテスト出場者のデメリットと言えます。
a:とにかく合わない人には合わない
まず第一に、コンテストは、合わない人にはとことん合わないという点です。
どれだけコンテストにメリットがあろうが、人前で接客をする以前に、人前に立つことすら嫌だという人は少なくありません。ましてや、その状況で接客をする、人にじっくり見られるということは、心理的負担が少なくないものです。
それを乗り越えると、めちゃくちゃ強くなれるのですが、その時点で、やってられないと感じる人も数多く見てきました。
「コンテストに出るのが嫌だ」ということで、会社を辞めてしまう人すらいたと聞いたこともあります。(強制参加させられる会社だったそうです)
こうなってしまうと、とても残念です。
あくまでも、コンテストに出るかどうかは本人の意思次第ですし、それでメリットを享受できるかどうかも本人次第です。無理に出場して、接客販売業自体が嫌になってしまうというのは、避けたいところですから、これはデメリットと言えるのではないかと思います。
b:コンテストに囚われる人がいる
そして、もう1つ。
コンテストに出場して、それなりの賞を取った人に多いパターンなのですが、コンテストそのものに囚われてしまう人が、たま〜にいます。
どういうことかというと、コンテストで結果を出すことに意識が向きすぎて、本来の目的である、店での仕事がおろそかになってしまうという場合です。
さすがに具体的なところまでは言えませんが、ある人は、コンテストで賞を受賞された後、「もっと上を目指す」と意気揚々とトレーニングに励み出しました。
そこまでは良いのですが、その後、コンテストで勝つことばかりを考えてしまって、店舗の売り上げが上がらなくなり、それでも、「俺はコンテストで入賞するからいいんだ」と、周りの人の意見を全く聞き入れなくなってしまったのですね。
気づけば、店舗の周りのスタッフからの信頼も失ってしまって、最悪な状況になってしまったのです。
こうなってしまうと、絵に描いたような本末転倒になってしまいます。
接客ロールプレイングコンテストは、あくまでも、店での接客を良くするため、ひいては、お客様にもっと満足してもらうために行われるもので、手段であり、目的ではありません。
ここの線引きを間違えると、こんなデメリットが生まれてしまいます。
出場者にとってのデメリットは、こういったところです。
ということで続いては、出場者を送り出す側の、会社(企業)や、館(商業施設)のメリット・デメリットを見ていきましょう。