バイト敬語と接客用語の間違い
言葉というのは面白いもので、日々どんどん変化していきます。
一昔前に流行した言葉が一、二年経つとすぐに使われなくなるような時代です。毎年流行語大賞が発表されているのもそういった背景があるのでしょう。
さて、そんな中でいわゆる『バイト敬語』と呼ばれるような間違った接客用語が世間では横行しています。
ですが、略語などが市民権を得ていくように、間違った接客用語でも当たり前のように使われていれば市民権を得て今では問題ないのかもしれません。
この間違った接客用語は果たして本当にいけないのでしょうか?
接客で大事なのはお客様に不快感を与えないこと
言葉の変化は基本的に若い世代で活発に起こります。
昔、コギャル語などと呼ばれていたように女子高生を中心として新しい言葉が生まれていきますよね。もうだいぶ昔の話になりますが、フリーターという言葉が生まれ出した時代に、学生がアルバイトをしている中で使い慣れない敬語を無理に使用した結果生まれたのが『バイト敬語』です。ファミレスやコンビニが普及し出した時期でもあり、『ファミコン言葉』などとも呼ばれます。
正直言って、このバイト敬語は相手が同じ若い世代であれば問題ない場合がほとんど。
それはお客様である若い世代の人が間違いだと認識しにくいからです。
ですが、接客の基本はお客様に不快感を与えないこと。
お客様は若い人だけではなく、ご年配の方もいますし下手をするとそういった敬語の使い方のマナー講師の方もいるかもしれません。そんな方々に間違った接客用語を使ってしまうと間違いなく不快感を与えます。
ですからやっぱり間違った接客用語はNGなんです。
どんな言葉が間違っている?
そんなわけできちんとした接客用語を使ってほしいのですがそれ以前に、何が間違っているのかを知らないと話になりません。
比較的頻度の高い間違い接客用語を列挙しておきます。
・~になります
⇒語源は『成ります』ですね。将棋で歩が成金に成るの『成る』です。これは基本的に成長するときなどに使うことばなので、「こちらになります」などの表現は違和感を感じます。「こちらでございます」と言うのが無難でしょう。
・~の方(ほう)
⇒「こちらのほうでよろしいですか?」と言っている人はめちゃくちゃ見かけます。年配の販売員でも言っている人もいます。「方」というのは方角を指し示す際に使う表現なので、「あちらの方に行かれました」などの方向を示すとき以外は止めておきましょう。「こちらでよろしいですか?」で充分です。
・~からお預かりします
⇒「から」というのも違和感が強い表現です。本来は「○○円をお客様からお預かりいたします」というものが省略されてこうなっているみたいですね。「~から」というのも方向を示す場合に使うことが多いですから避けましょう。「○○円をお預かりします」でOK。
・ちょうどお預かりいたします
⇒これはわかりにくいですよね。お金をいただく際には「いただきます」と「お預かりします」の2種類を使います。「お預かりします」は一旦預かってお返しする際に使いますからお釣りがない場合には「いただきます」または「頂戴します」が正解です。
・なるほどですね
⇒この記事を書いている私もかなり言ってしまいやすい言葉です(汗)共感を表す言葉なのですが、基本、目上の人相手に使う言葉ではないものです。「なるほど、そうですね」が略されて丁寧語のようになっていますが使わないのが賢明です。
とまぁ、いくつか例を上げましたが他にも沢山間違っている言葉はあります。
でも、あんまり気にしすぎて逆に言葉に詰まってしまうようなことになるとよろしくありません。実際、今記事を書いている私も間違った言葉は沢山使います。記事そのものを読んでも何となくわかりますよね?(笑)
知識として覚えておいて、意識できる時にしておけばいいんです。
楽しくお客様と会話できることの方がよっぽど大事ですからね。