今のままでは販売員の未来は無い!?
以前に『販売員の地位向上』について記事を書きました。
今日本にいる接客販売員とこれからそういった仕事に勤める方々に是非とも考えてもらいたい話です。
実際、今現在接客販売員をやっている人の中で将来に不安を抱えている人はごまんといるはずです。
家族を養っていかなければならない立場の人なんかは余計に将来について考えていることでしょう。
理由はいくつかありますが、根本的には『社会的地位が低い』ことが起因しています。
具体的には、
・給料が安い
・仕事がきつい
・労働時間が長い
などがよく上がる問題点です。
このあたりの問題は昔からあまり変わっておらず、情報メディアの進化で世間の人たちも知るところとなり接客販売員を志す人も少なくなってきています。
このままの状態が継続していくとなると本当に日本の販売員の将来は無いのかもしれません。
三越伊勢丹が発表した『希望の光』
そんな中、昨年2014年末に三越伊勢丹ホールディングスがある発表をしました。
『三越伊勢丹、凄腕販売員の給料を役員並みに』という発表です。
詳しくはネットニュースなどでご覧いただくとわかりますが 要約すると、年間売上額上位の販売員の給料を役員クラスと同等、少なくとも部長クラスにするということです。
これには現行制度の弊害も関与しているようですが、現在、年間売上額が10倍違う販売員同士でも平均的な給料の差は1万円程度とのこと。
会社に対する貢献度を考えると非常に不十分な仕組みという点と、実力のある販売員を流出させないための手段ということでしょう。
これは個人的に衝撃的な重大ニュースでした。
これまでの接客販売員の仕事に対する評価がようやくなされた瞬間と言っても過言では無いと思います。
それを『天下の三越伊勢丹』と名高い老舗がやることで、この流れそのものが他メーカーにも波及する可能性があるわけです。
接客販売業は極端に言うと実力勝負の世界。
適当に働きたいという方には向きませんが、きちんと仕事に対して誠実な人には結果が付いてくる世界です。
そこに給与面での優遇がなされることによって、接客販売員でも生活面の不安に悩まされることなく優雅な暮らしを送れる可能性が生まれたのです。
そしてそれだけ社会的にもビジネスパーソンとして認められる機会が増えることにもなってきます。
未来を変えるのは今働いている自分
こういった給与面での待遇アップの背景には、現場で懸命に働いてきた販売員の努力があります。
誰もが普通通りの仕事をして普通通りの売上しか上げられないのであれば今回の三越伊勢丹のような話も出てこないわけです。
逆に言えば、実績さえ上げられれば同じようなチャンスが生まれてくるとも言えます。
会社の大小関係なく、優秀な人間を手放すことは企業として避けたいこと。
そのためには、会社内での地位を上げることが一番手っ取り早い方法です。
自分自身が優秀な接客販売員でさえあれば、自然と会社は評価をしてくれます。
そうでなくとも、実績があれば会社に対して発言ができるようになります。
何もせずに文句を言っていられるのは子供の内だけです。
しっかりした実績を上げて企業から引く手あまたになるような販売員になれば将来の不安は希望に変わるはずです。