発信力のないショップは、どんどん売上を減らしていく

発信を本気で考えよう

ショップの情報発信、やってますか?

もう、散々言われ続けていることなのですが、発信力のない、発信ができないお店は、これから先、どんどん売上を減らしていくことになります。

これをいくら言っても、いまだに理解してもらえないことが多いので、改めてブログで書いておきます。

あまり偉そうなことは言えませんが、私は日頃から、メールマガジンや、直接研修などでお会いする際にも、『発信をしていきましょうよ』とお伝えしています。

いくつか理由はあるのですが、特に重要なのは、チャンスを作るためです。

今現在、自店(自社でもブランドでも)と同じような競合他社の数はどのくらいありますか?

おそらく1つや2つではないショップがほとんどのはずです。

例えば、アパレルショップなんかで言えば、同じエリアで洋服を変えるお店なんて腐るほどあります。商業施設などに入っているテナントであれば、同じ施設内だけでも、とんでもない数です。

そうなると、お客様が入店してくれる(選んでくれる)確率は、ショップの数と反比例して減っていくことになります。

逆に、近所にそんなお店が少ないという場合は、これはこれで別の問題を抱えることになります。

そういう場合は、ほとんどが人口やショップの少ないエリアなので、そもそものトラフィック(交通量)自体が少なくなります。ショップがひしめいている商業エリアとは違って、お客様が通る数そのものが少ないため、結局、お客様が入店してくれる確率は低くなります。

どちらの場合にしても、「このお店に行きたい」と思ってもらえるようにしなければ、接客するチャンス自体がとても少なくなってしまうんですね。必然的に売上も少なくなります。

そのチャンスを増やすために必要なのが、発信です。

お客様に見つけてもらえる発信、お客様に行ってみたいと思ってもらえる発信ができていないと、誰もが知っているショップやブランドに負けてしまって、淘汰されてしまいます。

売上は、チャンスの数(この場合、入店数や接客ができる回数)に比例しますから、売上が少ないと嘆いている人は、まずこのことを理解しなければいけません。

発信の内容

ここまで理解してもらっても、次に出てくるのが、「発信はちゃんとやってますよ」という意見です。

TwitterやInstagram、FacebookといったSNSや、メルマガ・ブログ・HPなどの発信など、何かしらを使って発信しているというんですね。

で、実際に見てみると、確かに投稿や配信はされています。

ただ、内容について考えられていないことがあまりにも多いのが現実です。

例えば、「ブログをちゃんとアップしてます」というので見てみると、

『セール中です!この商品が〇〇%オフになってます!』

『この商品が新入荷しました!』

といった情報や、

『スタッフの休憩中の一コマ』

『先日、〇〇さんがこんなことしてました』

という内容ばかりなんです。

…いや、その情報をお客様が見たいと思いますか?

その情報を見て、お客様は「この店に行きたい」と思ってくれますか?

また、「発信はちゃんとやったんですけど、効果がなくて」という人もいます。

で、同じように実際に見てみると、5回くらい発信しているだけで、諦めてしまっていたりするんですね。芸能人がブログを始めたと話題になっていたとかならまだしも、誰も知らないショップに関して5回発信したくらいで、見てくれる人が増えるわけがありません。

もっと、発信について真剣に学んで、考えなければいけないと感じてしまいます。

お客様にとって、必要な情報とはどんなものなのか?また、実際にお客様に見てもらうためには、それぞれの発信スタイルで、どんなやり方が必要なのか?

モノによっても全然違うので一概には言えませんが、ある程度の回数や、顧客が求める情報についてのリサーチは大事です。

トレンドも意識する

あと、ついでなので、発信のトレンドについても書いておきます。

今ご覧になっているあなたもご存知の通り、発信のトレンドはどんどん変化していっています。

わかりやすいのは、テレビCMや新聞チラシです。

以前は、テレビCMや新聞チラシでの発信をすれば、お客様(候補)に知ってもらう確率はとても高かったと思います。テレビの視聴率も20%を超えることは珍しくなかったですし、新聞を購読している家庭も多かったため、チラシ効果もありました。

ですが、インターネットが普及してからは、その神話はもろくも崩れ去りましたよね。

テレビの視聴率は下がり、録画機器の発達でテレビCMを目にする人は減りました。新聞も、購読している家庭は今となっては本当に少ないので(特に若い世代は)、費用対効果で考えても、かなり厳しいものがあります。

同様に、ネットの普及でブログやメールマガジンが発達した時期も、今はすでに過ぎ去っています。

おそらく現在、一番トレンドであるInstagramでも、どこかで取って代わる何かが生まれる可能性があります。

これらは、発信ツールのトレンドの話ですが、内容についてのトレンドも日々変わっています。

お客様が見たいと思うもの、欲しいと思うものは、時代に合わせて変化していくので、その部分でも注意が必要です。

現在のトレンドは何なのか?自分たちのお客様にハマるツールはどれなのか?というところも、ショップが行う発信としては、しっかり意識しておかなければいけません。

とにかくやってみる

まぁ散々、いろんなことを書きなぐってきましたが、つまるところお伝えしたいのは、『まずとにかくやってみましょうよ』ということです。

実際、私自身も、テスト的に色々やってみて効果の高い方法を常に探りながら、発信を続けています。

メールマガジンについては、今日現在で1200日ほど、毎日書いて配信を続けていますが、それですら、より効果の高いものに切り替えていくことになっています。

どのお店にどんな発信が合うかなんて、答えがあるわけでもないので、まずとにかくやってみることでしかわからないんです。

現状に危機感を感じて、動く。

それができるショップや人材でなければ、売上はどんどん減っていく一方です。

今すぐ、どんな情報をどう発信するか考えて、実行していきましょう。

 

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ABOUTこの記事をかいた人

接客販売トレーニング&コンサルティング事務所kocori(ここり)代表。 SC接客マイスター1級。 アパレル・時計・靴・リラクゼーション業界など、様々な販売を経験し、売上日本一など数々の実績を残す。kocori設立後は、企業研修・コンサルティング、講演などを中心に活動している。