これからの商業施設研修の在り方について考えてみる

今の研修が抱えている問題

普段、いろんな場所で研修をやらせてもらっている私ですが、昨今の商業施設で行われる研修で、実感している(直面している)問題について、考えていきたいと思います。

その問題とは、研修内容のことではありません。内容以外の部分でのことです。

ほとんどの商業施設では、外部講師などを呼んで、施設内のスタッフ向けに研修を実施しています。

スタッフの方々からすれば、普段の仕事の中では学べないような視点や技術について、学ぶ機会を得られるチャンスです。うまく活用することができれば、こんなに良い話はありません。

しかし、じゃあ、実際の集合研修への参加者数はどうかというと、これがなかなか集まらないのです。

東京都内とか、地方とかは関係なく、人を集めることが難しくなっています。

ただ、これが、内容の問題ではないことが多いんですね。

私も最初は、『内容が合わないのかな?』『もっと興味を持ってもらえる伝え方が必要かな?』と考えていました。

ですが、実際に施設内の各お店を回って話を聞いてみると、

「本当は研修に出たかったんです」

「ちょうど知りたい内容だったんで、行きたかったんです」

という声が、ことの外多かったのです。

で、なぜ来れなかったのかをよくよく聞いてみると、返ってきた答えは「人が足りないから」という答えでした。

そうなんです。

ご存知のように、今日の接客販売業界では、販売員の人員確保が課題として一番に挙がります。

モノがあっても、人が足りないため、泣く泣くショップを閉めざるをえないというところまで出てくるような状態です。

こんなことは、業界に関わる人なら、誰もがわかっていることなのに、慣習として研修自体に変化が少ないんですね。

昔と変わらず、2時間や3時間の研修を行なって、各ショップのスタッフさんに『出てくださいね』とアナウンスしているわけです。

これでは、参加したい・行きたいと思ってくれるスタッフさんがいたとしても、現実問題として、その時間、店を守るスタッフが足りなくなってしまうので、参加は難しくなってしまいます。

研修のやり方自体を変化させる必要があるはず

ということは、これから先、スタッフの方々に学んでもらうために研修をやるとすれば、研修のやり方そのものが変化していかなければいけません。

考えられる方法はいくつかあります。

まずは時間そのものの短縮化でしょう。

これまで、2時間3時間という時間で実施してきて、参加者が増えていないのであれば、研修時間を短くすればいいということです。

実際に、「研修にスタッフを2時間出すのは休憩を、回せないので厳しいけれど、1時間くらいなら何とかなる」という話をよく耳にします。

名前は出せませんが、ある商業施設では、一回の研修時間を1時間程度にして数回に分けることで、参加者が多く集まっているそうです。

これは、内容の精査と、タイミングの作り方で何とでもできそうです。

また、アナウンスをするタイミングにしても、考える必要があります。

基本的に販売スタッフはシフトで出勤スケジュールが決まっているため、シフトが出た後に変更するのは大変です。

なので、最低でも1ヶ月以上前、できればもっと早くから研修があることがわかっていれば、シフトを作成する店長たちは、計算してシフト組みができます。

年間スケジュールとして、各店にアナウンスをしておき、時期が近づくにつれて、何度かアナウンスをかけていくというのも大事そうです。

あとは、研修そのもののやり方を変えることも考えられます。

現に、私はよく、店頭に直接出向いて、一緒に接客をしながら研修を進める『店頭OJT』なども行なっています。

これだと、スタッフがお店を出る必要が一切ないので、スムーズに効率よく研修に参加できることになります。ぶっちゃけた話が、これから先の研修は、こういったやり方が主流になっていくと思われます。

研修を行なう側も変化を

至極当然の話ですが、現場の状況がどんどん変わっていくこれから先は、研修をやる講師も、実際に取り仕切っているディベロッパー側も、変化をしていかなければ、無駄に時間と労力とお金を浪費することになりかねません。

もしこういったことを考えずに、集合研修のプランだけを出して、講師が出向いていって、2時間程度話して終わりという研修会社があったとしたら(まぁ無いでしょうが)、その研修の意味はかなり薄れていきます。

各所で研修をやらせてもらっている私としても、まったく人が集まらない研修で、ディベロッパーにお金を使ってもらいたくはないわけです。その金額があれば、もっと違う形で、現場の販売員の方々に還元できる方法は必ずあります。(実際に私の研修では、ご担当者からヒアリングをさせていただいた上で、カスタマイズすることがほとんどです)

どんな形が、現場にとっても、ディベロッパーにとっても、より良いのか。

私も考え続けていきたいと思います。


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