■キャリア面
続いて、キャリア面についてお伝えしていきます。
販売員としてのキャリアをどうしていきたいか、これからどうなっていきたいかは、人によってそれぞれではありますが、コンテストに出場すると、リアルにこんなことがありますよというところも、包み隠さずお話ししていきましょう。(効果には個人差があります)
a:仲間が増える(かもしれない)
これは、どのコンテストでも言えることではないかと思います。
コンテストに出場する際、待機中や、研修中などは、周囲にも同じようにコンテスト出場を控えた人たちがいます。
その人たちは、普段休憩室で会うのとは違って、同じ目的を持ってその場にいます。そんな、他の店の販売員の方々と、交流を深められる絶好の機会になるのですね。
目的が同じ人というのは、共通理解や共感が生まれるためか、仲良くなりやすいというわけです。
現に、私自身もコンテストを通して、多くの販売員の方々と交流を深めてきました。
仕事の話だけではなくて、プライベートでも親交の深い方もたくさんいます。全国大会レベルになれば、全国各地にそうした仲間(しかも、仕事に対する意識が高い人が多い)のですから、これは捉えようによっては大きなメリットと言えるはずです。
ぶっちゃけた話、私はプライベートモードの時は、超人見知りが発動するので、そんなに積極的に誰かと交流を深めようとはしないタイプなのですが、それでも、仲間が増えるというのは嬉しいもんです。
b:会社や館からの評価が上がる(かもしれない)
ここからは、コンテストで上位入賞した人が得られるメリットと言えます。
コンテストで上位入賞を果たすことができると、明らかに変わるのは、自分の会社や館からの評価です。
私の個人的な話で恐縮なのですが、SC接客ロープレ大会で入賞した後、とてもありがたいことに、会社からの評価は大きく変わりました。
その頃は、地方で普通に販売員をやっていたのですが、「コンテストで入賞した」というだけで、周りの目が変わったのを覚えています。
会社からは、いろんな仕事を任せてもらえるようになりましたし、社内で特別講師的に研修に携わらせてもらえたこともありました。(これは実際に話を聞くと、結構な人が経験しているようです)
中には、役職がついたりする人もいたようです。
これで嬉しかったのは、自分だけではなくて、店全体の評価も上がったこと。
当時、私が在籍していた店は、地方店で売り上げも高くないということもあって、商品が後回しになっていることが多くありました。
売り上げの高い店舗では、最新商品が続々入荷しているのに、その店に商品が入ってくるのは、だいぶ後になってから…ということも少なくなかったんですね。
それが、コンテストで入賞した後は、「あの店なら売れるだろう」と、商品はスムーズに入ってくるようになったということです。おかげで、売り上げも上がりやすくなりました。
また、自店がテナントとして入っている館からの評価も上がります。
コンテストで入賞するということは、つまり、館全体の評価も高まります(後述します)。
だからこそ、そんな販売員がいるというだけで館はありがたいので、館の営業担当者の人と仲良くなれたりするのです。
店長クラスの人ならご理解いただけると思いますが、広報面などを考えても、これは結構デカイことなんですよね。
c:給料が上がる(かもしれない)
上記のbに付随して、販売員自身にとってはかなり嬉しい、給料面に影響が出ることがあります。
これは上記同様に、会社(というか人事や経営陣)によって大きく差が出る部分ではあるのですが、人によっては、すぐに変わることもあるので、大きなメリットではないかと思っています。
過去に入賞者の方に聞いてきた話では、
「アルバイトとして働いていたが、入賞後に時給が〇〇円アップした」
「基本給が、〇〇円上がった」
という話もありました。
ちなみに私の場合でお話をしますと、(今だから言えますが)当時の私は、地方の販売員基本給だったのですが、入賞後すぐに、都心の販売員基本給に即上げしてもらえました。
ボーナスもちょっと増額になりました(ありがたい)。
d:スカウトが来る(かもしれない)
もうちょっと突っ込んだ話をしますと、販売員個人にとってだけのメリットになるかもしれない話もあります。
スカウトです。ヘッドハンティングのことですね。
コンテストという場、特に全国大会のような場では、想像を絶するほど、いろんな企業から観覧者がやってきます。
そんな場で良い接客をしようものならば、そして入賞でもしようものなら、そういう逸材を求める企業から連絡が来ることもあるわけです。
表立っては言えませんが、これでキャリアを大きく変えたという人もいます。
ちなみにこれも私の話ですが、実際にそういうお話はいただきました。あんまり書きすぎるとまずいので、ここは想像にお任せします。(ヒヤヒヤ)
他にも、現在の私のように、講師業として独立したりとか、後々のキャリアに影響を与えるようなことはあります。
そういう意味では、コンテストで入賞を狙うというのは、メリットが大きいですね。