こんにちは、kocoriの坂本です。
今回は、研修の際によく聞かれる「スキルアップの仕方」について。
はじめに
販売員ならほとんどの人が、もっと売れるようになるためにスキルアップしたいと思うはず。(ですよね??)
研修などで販売員の方々にお会いする時も、「どうすればスキルアップできますか?」「良いトレーニング法はありますか?」ということをよく質問されます。
そのためのトレーニング法は多々あります。(*これまでにもブログで書いていますのでぜひご覧ください。すぐにできそうなものをいくつかピックアップしてご紹介しておきますね。)
ただ、今回お伝えしたいのは、トレーニング法のことではありません。
スキルアップのために欠かせない「継続」についてのお話です。
どんなトレーニングも、継続ができなければまず効果が上がりません。スポーツ選手を見ればわかるように、一回やっただけでいきなり上手にできるようになる、なんてことはありえないんです。
だから継続が必要なのですが、意外とこれができなくて挫折してしまう人は多い…。
そうならないために継続のためのコツをお伝えしますので、ぜひご覧いただいた上でトレーニングに勤しんでくださいませ!
スキルアップしたいなら継続を目指そう
なぜスキルアップのために『継続』が必要だと口すっぱく言っているのか?それには大きな理由があります。
例えば、商品のことを知るためにメリット・デメリットピックアップをするとします。
(参考:【実践】商品の良さを知ることが売上げ向上につながる)
これを毎日1点ずつでも続けられれば、1ヶ月で約30点の商品について詳しくなれるということになります。これだけでも、何もしないよりはるかに商品知識は身につきますね。
ですが、ほとんどの人は、やり始めてから数日もすれば、「今日は忙しいから」「今日はちょっと疲れたから」と、『やらない日』を作り始めます。
この『やらない日』というのが非常に曲者でして、一度でもそうした日を作ってしまうと、次からも同じように「今日はちょっと疲れた」「今日は忙しい」と、やらなくなっていきます。
ダイエットでも、「今日はがんばったから甘いもの食べても良い」と食べてしまうと、「この間も食べたから今日も良いか」という風に失敗してしまいますよね。(自分のことを言われてるみたいな…)
やらない日ができてしまうだけで、途端に継続することができなくなってしまい、挫折してしまうことになるのです。
誰もがわかっているはずのことなのですが、これができないから皆んな苦労しているのもよくわかります。
私もあまり人のことが言えた義理ではありませんが、だからこそ、次で書いている「継続ためのコツ」を意識していきましょう!
トレーニングを継続するためのコツ
それでは、ここからスキルアップに向けて継続していくためのコツを書いていきますが、そのコツとは実は非常にシンプルなことです。
継続するために欠かせない最大のコツは、自分のためにやらないということ。これに尽きます。
「え?どういうこと?トレーニングは自分のためじゃないの?」と思われる方も多いかもしれませんね。そうなんです、ここに継続できるか否かのポイントがあります。
継続に関して言えば、ものすごく芯の強い人ならば何もせずとも継続できます。自分に厳しい人は、「やらなきゃダメ」と自分に言い聞かせることで、継続できてしまうものです。
でも多くの人はそうではないもの。(少なくとも私はそうではありません)そうなってしまう多くの理由は、「自分のためにやるから」なんですね。
特にスキルアップをしようと思うと、スキルアップした後のゴールは「自分が成長している」ということになりがちです。もちろんその通りなのですが、人というのは、自分のためのこととなると意外と熱量が持ちません。
でもこれが、「誰か他の人のため」となると話が変わってきます。
極端な例になってしまいますが、どれだけ仕事が辛くても家族を養うために働くという人がいます。もしこれが自分一人で生活をしていて、他に考えることがなければ、すぐに仕事を辞めて別の仕事に就くことでしょう。でも、家族という存在がいると、「それでもやり続けるしかない」と思ってしまうものなのです。(例えとしてあまり良い例えではないですけど)
上記はあくまでも一つの例ですが、「他人との約束」や「他人への貢献」というような「他人」が軸に入ってくると、人というのは何とかして継続をしようとします。
ここにポイントがあるんですね。
他人が入ると強制力が生まれる
「誰か他の人のため」ということが軸になると、どうなるのか。
これは言い換えれば、自分自身に「強制力を持たせる」ということになります。
「強制力を持たせる」というのは、簡単に言えば、「やらなければいけない状況を作る」ということですね。
「やれば良い」というのと、「やらなければいけない」というのとでは、どちらがより優先度が上がるでしょうか?おそらくほとんどの人は後者なのではないかと思います。
「やらなければいけない」という強制力には、どれだけ状況が整わなくてもやらざるをえない継続力が生まれるのです。
だから、強制力を持たせることが大事になります。
例えば私は、販売力向上講座メールマガジンという、接客販売に関するメールマガジンを販売員時代から書き続けています。
元々は自分の接客力を上げるため・言葉にしてまとめるために始めたメールマガジンなのですが、このブログを書いている今日現在(2020年9月16日)で2,162回の配信を毎日続けています。お盆もお正月もゴールデンウィークも、約6年近くの間、1日も休んでいません。
これがなぜ続けられているかというと、「読者がいる」という強制力があるからです。
現時点で2,000名を超える読者の方々に読んでもらっているのですが、スタートした時点でほんの数人とは言え読者がいました。
つまり、「毎日配信しますよ」ということを読者の方に言っているので、配信しないと読者との約束を守れなくなるのです。ここに強制力があります。
だからどんなに忙しい日でも、疲れていた日でも「読者の方々が待っている」という理由で、書き続けることができました。
トレーニングにも同じことが言えます。
・やらなければ誰かに迷惑がかかってしまう
・やらなければ誰かからの信頼を失ってしまう
・やらなければ誰かが残念な思いをする
こうした理由がそこにあると、人は継続せざるを得なくなって続けられます。
一見するとネガティブなように見えるかもしれませんが、そうではありません。「やるよ」と宣言することで、自ら信頼を生み出しにいくだけの話なので、むしろポジティブなことです。
ですから、こうした強制力を持たせるための方法を考えるのがまず最優先事項になってきます。
その方法は好きなようにして構いません。
例えば、上司に毎日トレーニング内容をLINEで送信する。(上司が強制力)
例えば、毎日ブログにトレーニング内容を書く。(読者が強制力)
例えば、お客様にトレーニングでできるようになったことをやるようにする。(お客様が強制力)
ここでのポイントは、できるだけ「やらなくても許しくれる相手」を選ばないことです。家族や友人など、やらなくても「別に良いじゃん」と言ってくれる相手を選んでしまうと、強制力が弱まってしまいます。できる限り、「嘘がつけない相手」を選ぶことが大事だと言えるでしょう。
こうすることで、継続力がつくようになります。
ちなみにある程度の期間、個人的な意見では、大体3ヶ月から100日間くらいの間、継続を続けることができると、それが『習慣』に変わります。一年継続できれば、ほぼ間違いなく習慣化していることでしょう。
習慣にできれば、それはもう完全に自分のものとなっています。歯磨きなどと同じで、やらないと気持ち悪くなってくるので、そうなれば相手などどうでもよくなってきて、自分のスキルアップを楽しめるようにもなります。まずはそこまでを目指していきたいですね。
それでも厳しいと思う人は
ここまで書いてきた内容でも、まだ継続が厳しいと感じる人は、他の方法も一応ご紹介しておきます。
強制力を持たせるという話がありますが、1つは「宣言をする」ことを追加してしまうことです。
「私は今日からこれをやります」と相手に対して宣言をすることですね。選手宣誓のようにやる必要はありませんが、「これをやり続けます」と相手にちゃんと伝えることで、より継続しないといけない状況に自分を引き込むことができます。
さらに、ペナルティを課すという方法もあります。
「これをやらないとこうする」というペナルティ(罰のようなもの)を作ってしまうのです。
例えば、「トレーニングを怠った日は1万円貯金する」みたいなこと。
人によるでしょうが、1万円の貯金を無理やりにでもするようにペナルティを課せば、怠った日が続けばどんどん大変になっていきます。
ペナルティはなんでも構いません。
自分が「これはちょっとしんどいな」と思うくらいのペナルティを作っておくことで、より強い強制力を生み出すことができます。
まとめ
いろいろと継続のためのコツを書いてきましたが、結局のところ、これでもやり続けられる人は少ないのが事実です。
ですが、継続し続けた人にだけ待っている世界というものがあります。こればかりは、やったことのない人、すぐに挫折する人には味わえない世界です。
私の場合で言えば、メールマガジンやブログの継続により、企業からの依頼があって今の仕事を始める一つのきっかけになった、なんてことも起きました。今現在も、継続を続けていることで、企業からの信頼を得られている節が多分にあります。
何より、継続し出す前と後では、圧倒的に接客力が変わりました。
その体験をしたいと思うなら、今すぐにでも動き始めましょう。
さらに接客販売が楽しくなること、間違いなしです!