
『販売の達人』とはどんな人?
このサイト『販売力向上講座』とメールマガジン『目指せ!販売の達人~販売力向上講座~』では販売力を向上させるために必要な意識や知識、コツなどさまざまな角度から情報を発信しています。
今回は販売力を向上させることによって目指すべき『販売の達人』について。
そもそも『販売の達人』とはどんな人のことを指すのか?
人によって定義が変わるとは思いますが、私は常にお客様の信頼を得て売り上げを上げられる販売員だと考えています。
お客様の信頼を得ることは難しいことですが、長く勤めていたり何度も顔を合わせていると人間ですから自然とお互いの信頼関係も生まれていきます。
また、売り上げを上げることも難しいことですが、正直単純に数字だけを伸ばそうと思えばいくらでも方法はあります。いろんな施策を施したり極端な話、詐欺まがいの行為でも数字だけは上げることができます。
ですが、『販売の達人』と呼ばれる人たちはこの2つを常に両立させているのです。
お客様に愛されて、「あの人から買いたい」「あの人に接客してもらいたい」と思ってもらえる。
そして、いつも売り上げを獲り続けられる人。
そんな人が『販売の達人』だと言えるのではないでしょうか。
『販売の達人』には2タイプいる
そんな『販売の達人』にも2タイプの人が存在します。
どちらも先ほど言った、常にお客様の信頼を得て売り上げを上げられる人たちです。
1つのタイプの人は”一極型”。
もう1タイプは”多角型”です。
それぞれ解説していきます。
・一極型
この人種は長年そのメーカーに勤めている人に多い人たちです。ある商品(もしくはブランド)に圧倒的に強い人のことを指します。
長くそのメーカーに勤めていますから、当然商品知識もある。さらにメーカー(ブランド)の歴史も実体験として知っているので、会社の方針もしっかり理解していますし、変革もわかっています。
お客様とも長い付き合いになっていることが多いために信頼関係も築けていますから自然と昔からの友人のような感覚でお客様も気軽に相談ができます。そうすることで、お客様自身についても詳しいですから知識と時間をかけた信頼関係で売り上げを立てていきます。
同じメーカーでなくとも、同業界に勤め続けた人にも多いですね。
時計業界なら時計業界、靴業界なら靴業界など業界そのものの歴史についての知識も豊富に持っていますからやはりお客様の信頼は得られます。
ただ長く勤めているだけではなく、それまでに足りない知識を付け克服しお客様に愛される接客を続けてきた人でなければ達人とは呼べません。
深い知識と長年の経験による信頼感で、売り上げを上げ続ける販売の達人です。
・多角型
すごく簡単に言ってしまうと、”何でも売れる人”のことです。
どんな場所でもどんな商品でも売ってしまう人って見たことありますか?実はそういう人も世の中にはいるんです。業界が変わっても、販売スタイルが変わってもいつでもどこでも売り上げを上げられる人。
こういう人たちは、知識の吸収力が尋常ではなく高いのと自分自身の確固たる販売スタイルを持っています。
どんな商品でもものすごい短期間で知識を得る。もちろんそのために見えないところでも、とんでもない努力をしています。
接客販売自体の経験は常にありますから、販売スタイルを確立して商品や場所が変わってもお客様に信頼される売れる方法を持っているんですね。
この多角型の人たちもやっぱりお客様に信頼される術を持っていますし、売り上げも上げ続けます。
目指す方向はどこか
”一極型”と”多角型”、この2タイプの『販売の達人』の違いは何かと言うと、”仕事意識が向いている方向の違い”です。
一極型の達人は意識が向いている方向が【商品(もしくはブランド)】です。
多角型の達人は意識が【接客販売そのもの】に向いています。
商品やブランドを愛して極めようとする人は一極型、接客販売そのものを極めようとする人は多角型という具合です。
自分自身が何を極めたいかという違いの話なので、この2つはどちらを目指すのが良い悪いということはないです。どちらもお客様に信頼されて売り上げを上げるという点に変わりもありません。
当然例外もありますから、皆さんそれぞれのスタイルでお客様に愛される『販売の達人』になってほしいと思います。