出会いを大切に
お客様を接客するためには、まずお客様と出会うことが必要になります。
これはお客様が来店してくれさえすれば、出会うことはできますよね。
問題は、その出会いを大切にできているかどうかです。
お客様はわざわざ店に足を運んでくれています。
にも関わらず、無表情で接客したりまともに対応できない販売員がいます。
そういうデキない販売員は出会いを大切にできていないんです。
逆にデキる販売員ほど出会いを大切にしています。
この差は、お客様と出会うことがどういうことかを理解しているかどうかの差です。
デキない販売員は、お客様と何度でも出会えると思っています。
「1日に何人もお客様は来るんだから何度でも出会えるじゃないですか」なんて平気で言うのです。
いやいやいやいや。
そのお客様との出会いはたったの一度しかありません。
その一度の出会いを大切にできず、「もう来たくない」と思われたら二度とは出会えないんです。
その最初の一回の印象次第で、また店に来てくれるかどうかは変わってしまいます。
今、目の前に来てくれているお客様は100人のうちの1人ではありません。
1人が積み重なった100人なんです。
この順番を履き違えているから、最初の出会いを大切にできなくなってしまいます。
デキる販売員ほどこのことはわかっていますから、目の前のお客様を大切にします。「このお客様に気に入ってもらえないと次はない」と意気込んで接客をするわけです。
日によっては、販売員だって疲れている時もあります。
精神的に参っている時もあるかもしれません。
でも、今来てくれたお客様に見せる姿がそのお客様にとっては全てです。
だったら、最初の出会いを大切に全力で接客しましょう。
それこそが、唯一販売員が生き残れる道なんです。
最初の出会いを大切にできない販売員は生き残れなくなりますし、もし店にそんな販売員しかいないなら、その店も生き残れないのが必定です。