積んだキャリアを軸にあなたはどうやって仕事をしていきますか?切り売りはいつか終わりを迎えます

切り売りにならないために

知識や経験を切り売りするだけになってしまうと、将来的にかなり厳しくなってくるというのは、どんな仕事にも通じる話かもしれません。

私自身も、研修講師やコンサルタントとしていろんなお店や企業へ行かせてもらっているのですが、過去の知識や経験だけでやっていこうと思うと、それらを切り売りすることになってしまいます。

その知識や経験は有限のものですから、そのままの状態を続けてしまえば、必ず枯渇してしまって何も残らなくなります。

だからそうならないように、知識を増やすために情報を探したり勉強会へ行ったりと、インプットもしますし、自分の経験にズレがないように、今現在も接客をする機会を無くさないわけです。

同様のことは、現場に近い人の中でもあります。

例えばマネージャーなどに昇進して、現場を離れてしまった人。

最初の内は、それまでに現場で得た知識や経験から仕事がうまく進むかもしれません。

しかし、それに満足してしまっていて知識や経験を切り売りするだけになってしまっていると、いつか必ず現場の役に立てなくなる日がやってきます。

そういう人ほど、「どうして俺のやり方でやらないんだ!」なんて現場の人に怒鳴っているのに、実は現場のスタッフからすれば全然合わないやり方で、シラけた状態を生み出していたりします。

逆に優秀なマネージャーの人は、現場を離れてしまっても新たな知識や経験を得ることをどんどんやっていきますし、そこで得たものを現場にとってより有益な情報に変換できるので、やっぱり頼られるんですね。

自分自身で、「持っているものを切り売りするだけにならないようにしよう」と意識ができている人は、いつまで経っても新鮮な情報や経験を持っているので強いのです。

だからこそ、たとえ今現場にいるとしてもこの意識は忘れてはいけません。

販売員として現場に常に立ち続けていても、過去の成功に固執してしまって新しいものを受け入れようとしない人はたくさんいます。

ですが、物流も販売の方法もどんどん変わっていく時代で、お客様の変化も凄まじいものがあるのに、そんな状態を続けていては必ずダメになります。

素直に新しい情報や経験を得ようとしなければ、「あのお客様はウチには合わないわ」なんて言って、いつしか売れない販売員になってもおかしくありません。

これも自分のことを冷静に見つめて、過去に得たものだけで仕事に取り組んでいないかどうかを理解できていれば、防げることです。

最近、新しい情報や経験を得られるような行動を取りましたか?

今現在、あなたは、過去の知識や経験を切り売りしている状態になっていないでしょうか?

常に注意していきたいですね。


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ABOUTこの記事をかいた人

接客販売トレーニング&コンサルティング事務所kocori(ここり)代表。 SC接客マイスター1級。 アパレル・時計・靴・リラクゼーション業界など、様々な販売を経験し、売上日本一など数々の実績を残す。kocori設立後は、企業研修・コンサルティング、講演などを中心に活動している。