こんにちは。GW中も相変わらず通常運転の、kocori代表坂本りゅういちです。
今回は特に男性の方に読んでもらいたい内容です。
いきなりですが、あなたは、お客様を褒めることが得意ですか?
え?苦手?
そうなんですよね。特に男性の方って、相手を褒めるのが苦手だという人が多いんです。(私も含めてですけど)
周りの知人たちに聞いてみても、
「相手をどうやって褒めればいいのかわからない」
「そもそも褒めるのが恥ずかしい」
なんて声を聞くことは少なくありません。
でも、『褒める』ことが、接客において、ひいてはコミュニケーションにおいて重要なことだというのは、誰もがわかっていることではないでしょうか。
ということで、今回は、うまく相手(お客様)を褒めるための考え方について書いていきたいと思います。
上手に褒めるために
そうはいっても、うまくお客様を褒めてもらうために、言いたいことは一言だけです。
以上。これだけです。
「え〜!?」という声が聞こえてきそうですね。でも、本当なんです。
どういうことかご説明しますね。
男性の方に本当にありがちなことなのですが(私も含めて)、せっかくお客様を褒められるタイミングがあったとしても、すぐに褒め言葉が出てこない人は多いです。
例えば、鏡の前で洋服を合わせた瞬間。
例えば、写真を撮る時に良い笑顔が出た瞬間。
例えば、今までできなかったことが出来るようになった瞬間。
そんな瞬間に、
「良い笑顔ですね」
「すごい!」
言葉はそれぞれ違いますが、こういった言葉が出てくる人が少ないんですね。
でも、その瞬間に褒められると相手は確実に嬉しいものです。お客様だって、そういう褒めてもらえる瞬間に褒められればまんざらでもありません。
これって、結構女性の方が抵抗感が無い人が多いので、男性からするとうらやましいと思うこともあります。
「かわいい〜!」とか、「うわぁ!似合いますね!」なんて言葉をすぐに出せる女性販売員の方は多いんですけど、男性販売員はなかなか出せない人もいますよね。そういう姿を見てしまうと、「自分もサッと褒められたらなぁ」なんて思うことだってあります。
なぜシンプルに、『褒めてください』なのか?
実は、褒めることが苦手だという人の中には、(男女関係なく)
『褒めると嘘っぽくなってしまいそう』とか、
『「かわいい」などの言葉自体を発言したくない』という人もいます。
言い方は悪いかもしれませんけど、「歯の浮くような言葉を使いたくない」なんて人も時に見かけます。
でも、それってただの自分勝手なわがままなんです。
良い接客において重要なのは、常に、お客様がどう感じるかなわけですよ。
つまり、お客様が嬉しいと思ってくれることに関して、接客する側(販売員)の好き嫌いに左右されちゃいけないんです。
だから、アレコレ考えるんじゃなくて、とにかくシンプルに『褒める』という行為に対して抵抗感を無くして、褒めること自体が大事なんです。
いつもいつも無駄に褒めろということではありません。
お客様に商品が似合っていると思った時、リピーターのお客様で、出会った当初と比べて本当にすごいなと思えるような変化があった時など、まずは、自分が素直に褒められるタイミングだけでもいいんです。
「いいですね」
「かっこいいですよ」
「すごく可愛いです」
何でもいいので、思ったことを素直に、口からはっきり伝えてあげてください。
できない方は最初の内、かなり勇気が要ります。
私も初めてレディースの売り場に立った時、「かわいい」という言葉を使うことが最初できませんでした。
古い考え方だったので、「かわいい」を口にすること自体に何だか勝手な違和感を感じていたり、自分で何となく気持ち悪い気がしていたんです。
でも、それはやっぱり、自分のわがままだったんですね。
「かわいい」が素直に言えるようになってからは、お客様の表情が明らかに変わりました。
「かわいいですよ」という言葉を聞いたお客様は、やっぱり嬉しそうにされていたんです。
もしかすると、男性の褒め下手な人が多いだけに、男性販売員の方なんかは、パッと褒める力を持っていると、お客様から喜ばれる可能性が高まるのかもしれません。
いや、性別はどうでもいいんですけどね。
褒めるのが苦手だと思っている方は、褒め言葉のバリエーションがどうとか、褒め方のテクニックがどうとか言う前に、まず、1回褒めてみてください。
1度でも意識して褒めてみると、意外と簡単に精神的なブロックが外れて、褒められるようになるという人もいます。スタートはそこからです。
褒めて、お客様の表情がパッと明るくなる姿は、見ているこっちも嬉しいですから。
そんな顔を店頭に増やしていきましょう。