最初の情報はメディアから始まる
昔と違って現代社会はネットが完全に普及しています。パソコンはもちろんのこと、携帯電話・スマートフォンに関しては一人一台が当たり前の時代です。
自分の行動を思い返してみてください。
何か気になる店舗や商品があった時に一番最初にその情報を調べるのは何ですか?
直接その会社や店舗に問い合わせたり親しい人に聞くという人もいるとは思いますが、ほとんどの方がまず最初にスマートフォンやパソコンで検索するのではないでしょうか。
実際これは僕もそうです。
何か気になる商品を見つけた場合、すぐその場でスマホを取り出してGoogleで検索します。飲食店などでも、そのお店がどんな店なのかを検索して情報を得ようとします。
と言うよりも、そもそもネットニュースなどで新しい情報を得ることが多いのです。
これを考えると今時全く情報を発信していない会社や店舗は時代遅れと言わざるをえません。お客様になる可能性のある方々に知ってもらうことすらできないからです。
良質の情報を発信することでお客様のフックに引っかかる
まず企業や店舗の情報を全く発信していないと、気になった人は不安になります。
今の時代にホームページも何もないとなると、本当に会社としてちゃんやっているのかどうかを疑われてしまうのです。
そうは言ってもただ適当なホームページや情報発信をすればいいかと言うとそれもまた違います。
気になって調べてくれた人がどんな情報を求めているのかを理解せずに、ただ垂れ流しの情報を出しても幻滅してしまうだけです。
例えば、あなたが気になるイタリアンの店を見つけたとしましょう。
その店を検索した時に、出てきたホームページが店の名前と従業員の紹介だけしかなければどう思いますか?
よほど有名なシェフがやっているとかでなければ、ほとんどの人が不安になるだけだと思います。
その店がどんな雰囲気の店なのか、
どんな料理を出しているのか、
売りは何なのか、
どのくらいの価格設定なのか、
一人でも入りやすい店かグループの方がいいのか、
開店時間やラストオーダーは何時なのか、
喫煙可能なのか禁煙なのか、
そして今までのお客さんの評価はどうなのか…
もう挙げればきりがないほど出てくるはずです。
そういった情報をお客様は求めています。
飲食店に限った話ではありません。
ちょっと欲しいなと思うバッグがあったとして、検索した時にどんな素材でどんなこだわりで職人が作っているのかを知ることができたらもっと興味が湧いてきませんか?実際に触って確かめてみたいと思いませんか?
情報発信とはこういうことなんです。
そういったお客様が求めている情報を良質な状態で発信する。
そうすることで、お客様が持つフック、つまりクエスチョンに引っかかるのです。
実際にどんな情報発信をすればいいのか?
ここまでお読みいただければ、良質な情報発信が持つ意味はおわかりいただけたと思います。
では実際にどんなやり方で情報発信をしていけばよいのか考えてみましょう。
パッと思いつきやすいのはやはりネット媒体です。
自社でやるのならホームページやブログなどが挙がります。
ネット上のコンテンツを作成している会社を利用するという手もあります(飲食店なら飲食店ガイドを作成している会社のコンテンツに載せてもらうという方法もありますね)が基本は自社で何かしらの情報発信媒体を持つ方がいいでしょう。
その方が、自分たちなりの情報を発信することができますから。
ここで一つポイントとしては、『無料のものは避ける』ということです。
ホームページ作成やブログ作成に関しては、無料でコンテンツ作成ができるサービスは沢山あります。有名なところであればホームページならWIXやJimdo、ブログならアメブロなどがありますね。
こういった無料のものをなぜ勧めないかと言うと、余分な情報が載ってしまうからです。
無料のコンテンツを提供している会社はただ無料で出しているわけではありません。どこかで収益を上げているのですが、それが問題です。無料で出したコンテンツの中に、広告が載ってしまうんですね。
そういった広告収入で提供元の会社は利益を得ていますからそれ相応の広告が一緒に表示されます。それが本当に伝えたい情報と一緒にお客様の目に触れてしまうのです。
自分が高級フレンチのお店に行きたいと思って検索したら、ホームページがわけのわからない広告だらけだったらどうですか?まず行きたいという気持ちが萎えるはずです。
また他の余計な情報が入ることで本来伝えたかったはずの情報がぶれてしまいます。
こういった理由から無料のものを使うのは避けてきちんとドメインを取得するなど徹底した情報の発信の仕方をしていきましょう。ドメイン使用料や運営に必要なサーバーレンタル料などは年間で見ても数千円程度。ホームページの管理・運営をプロに委託しても月に1万円前後くらいが主流です。この程度の金額をケチるくらいの経営なら将来はしれています。
そしてネット媒体に続いて重要なのが、お客様同士で口コミをしてくれるための情報ツール。
わかりやすいところで言うと、店のショップカードや名刺、チラシなど。
こういった口コミ媒体をお客様に提供できると、口コミがしやすくなります。
口コミでは実際のお客様の体験・感想が最も重要なポイントですが、それに準じて説明のためのツールがあるとお客様としても説明がしやすいのです。
自分が知り合いに情報を口コミしようと思った時に、ショップカードや小さなチラシを持っていると伝えやすくないですか?具体的なイメージも湧きやすいですし、店舗の住所や電話番号がその場ですぐにわかるだけでも大きな違いです。
こういった媒体に関しては、きちんと自店のことを気に入ってくれているお客様に渡すのが大事。
ただのビラまきになってしまってはお客様も迷惑ですし店の評価も下がります。
今現在まともに情報を発信していなかったなという方は少し考えてみてください。
こういった形でお客様が求めている情報を発信する情報発信力は販売力を向上させることと同等に重要な要素です。