ロールプレイをうまく活用すると効果が出やすい
今回の販売力向上トレーニングは、『制限をかけたトレーニング』です。どんな部分を向上させたいかにもよりますが、やることは至ってシンプル。
【質問力を高めたい】という目的があるとします。そうしたら、”やってはいけない(もしくは使ってはいけない)”ワードや行為を決めてしまうのです。普通は、「好きな色は何ですか?」とか「どんなデザインの服をよく着ますか?」とか質問をしていって、お客様の好みを探っていきます。それを”好きな色を聞いてはいけない”とか”趣味を聞いてはいけない”とか何でもいいので制限をかけてみます。
お客様に直接やってしまうと練習台にしてしまうことになるので、店員同士で簡単なロープレを取り入れるのがおススメです。家族や友人とやってみてもいいですね。それならばゲーム感覚でもやれますから、楽しみながら行なえます。
これはやってみるとすぐにわかりますが、かなり難しいです。普段使っている言葉や行為を使えなくすると、他の方法で相手から情報を引き出す方法を探さなくてはいけなくなります。そのため、必要な語彙力や質問力が鍛えられていくんです。制限をかけることで強制的に脳をフル回転させるようなイメージですね。
ごくごくシンプルな方法ですが、侮ってはいけません。こんなに簡単な方法でも以下の3つの効果が見込めます。
・新しい方法を手に入れる
・とっさの判断力を養う
・トレーニングする習慣を身に付ける
今まで自分が持っていなかった質問の方法を使うしかありませんから、どんどん表現が豊かになっていきます。それに加えて、普段使わない質問力や行為を身に付けることでお客様からのとっさの質問などにも対応できるようになります。そして、できるだけ毎日トレーニングをすることで、習慣づけることができます。接客力も販売力も何もしない、トレーニングをしない状態が続くと下降するか平行線のままです。向上のためにはこういった習慣づけることも必要。
ぜひ一度試してみてください。