
感謝の気持ちは言い方一つで伝わり方が変わる
お客様に「ありがとうございます」と伝える。同僚や上司や部下に「ありがとうございます」と伝える。いろんな人に対して感謝の気持ちを持つことは大切なことです。
その感謝の気持ちが相手にきちんと伝わっていなかったら悲しいですよね。自分としては本当に感謝をしているのに、言われた方がその気持ちを感じ取れない。こういうことは知らないところでよく起きています。
原因は単純なコミュニケーションの取り方の問題です。ただ「ありがとう」と言うだけでは、本当の意味で相手に気持ちは伝わらないのです。
ではいったいどうすれば相手に気持ちが伝わるのか?
非常に簡単なことです。【具体的に感謝する】こと。これだけです。
例えばお客様がお帰りになる際にだいたいの販売員は「ありがとうございました」と言いますよね。その「ありがとうございました」が何に対してのモノなのか考えていますか?
来店してくれたことに対して?
商品を買ってくれたことに対して?
長時間接客を受けてくれたことに対して?
何に対しての「ありがとう」なのかを伝えれば相手に感謝の気持ちは伝わります。
お客様がお帰りの際にただ「ありがとうございました」と伝える販売員と、「今日は長いお時間お付き合いいただいて本当にありがとうございました」と伝える店員ならばどちらが感謝の気持ちがこもっているように感じますか?どう考えても後者ですよね。
「お忙しいのにお時間作っていただいてありがとうございました」
「楽しいお話聞かせていただいてありがとうございました」
こういう具体的な言葉で感謝を伝えることができれば、お客様は本当に感謝されているんだなと感じてくれます。試しにやってみてもらえれば、反応が全然違うことに気づくはずです。
お客様だけでなく普段の仕事でも
まず具体例としてお客様の話をしましたが、普段仕事をしている中で社内の人たちにも是非活用してもらいたいやり方です。なかなか部下に慕われないとか、上司や同僚とうまくいっていない気がするという方は感謝の気持ちがうまく伝わっていないのかもしれません。
例えば部下に仕事を頼んで何かやってもらったとき。
「さっとコピー取ってくれてありがとう」とか「きれいに掃除してくれてありがとう」など具体的にお礼を言うことで、『この人はちゃんと見てくれているんだ』と感じてもらえるようになります。それが何度も続くことで、段々と部下からの信頼が生まれていきます。
上司に食事を奢ってもらったら「あんなに美味しい食事に誘ってもらってありがとうございます」と言ってみる。
同僚にサポートしてもらったら「的確なサポートのおかげで助かりました、ありがとう」と伝えてみる。
こうやって具体的に感謝をしていくことで、少しずつ信頼関係は構築されていきます。これから誰かに感謝の気持ちを伝える時は是非参考にしてみてはいかがでしょうか。
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