DMやビラを撒く前にやることがあるはず
「来客が少ない!」
こんな言葉が飛び交った後にすぐに出てくる次の言葉が「DMを出そう」「チラシを撒こう」になっている店が世の中には多すぎます。そもそも来客が少ない理由が何なのかを理解していないから、お客様がやって来ないのにDMやビラ撒きをしたところで何の効果も無いということがわからないのが不思議でなりません。
DMだろうとビラだろうとやるからには、顧客情報の洗い出しにかかる時間や、制作にかかるコストも馬鹿にならないのです。それだけやっても、結果無駄に終わるようなものであれば経営的には最悪です。店頭の販売員側もDMを出したこと、ビラ撒きをしたことに満足してしまい、何となくそれで仕事をした感を持つという負の連鎖。
そんな状況になる前に、まずは足元をきちんと見直しましょう。
お客様がやって来ない原因にはいくつもの要素が考えられます。
・店に魅力が無い(掃除ができていない、雰囲気が好きじゃない、あの店に行ったという喜びがないなど)
・販売員の接客が気に入らない(店員の態度が悪い、笑顔が少ない、流れ作業に感じるなど)
・そもそも商品に魅力が無い(欲しい商品が無い、他の店で買えばいい、何を買えばいいのかよくわからないなど)
ざっくり挙げてみましたが、他にもいろんな要素があります。ただ、上記した原因をよく見てみてください。この全てが自分たちで改善できることだということにお気づきでしょうか。
結局やることをやっていないだけ
お客様が来ない原因は基本的にほとんどが売る側である自分たちにあります。
店の雰囲気作りもそう、お客様が求める商品を選定することもそう、その商品をどう見せるかも、従業員の接客態度も全てが自分たちの仕事に対する姿勢や意識によって生まれるものです。それができていないから、お客様がやって来ないというだけの話でしかありません。
それができていない状態で集客しようと思っても効果は上がりません。まずは自分たち自身が変わることが必要なのですから。そのために必要な時間やお金はむしろかけるべきです。DMやビラ作成に回る分のお金をそちらに回せばいいだけ。その方がよっぽどお客様のためになります。
店をきちんと構えて、それぞれの従業員が意識を高く持っていればお客様にとって良い店になります。そうすると自然とお客様は増えていくものです。そこまでやれていて初めてDMなどは効果を発揮します。
安易に集客の道具としてDMなどを使うのはもう止めましょう。そんなやり方を続けても、お客様からすれば、郵便受けに大量に入ってきてそのままゴミ箱に捨てるという作業が増えるだけの迷惑なものにしかなりません。まずは自分たちの足元をしっかりと見つめなおして、今の状態のどこに原因があるのかを見定めることが大事です。