
こんにちは、坂本りゅういちです。
販売員の技術ってありますよね。
お客様に接する際の技術、商品を売るための技術など、様々な技術が存在しています。こうした技術を磨くことを考えた時に、実際にやってみることはとても大事です。
手を動かす、体を動かす。
たとえば洋服のコーディネートを組むという技術は、実際にやってみないとなかなかわからないでしょう。
一方で、本当に販売力や接客力を磨いていこうと思う時には、身体的な練習以上に頭を使う練習が必要だと思います。
簡単に言うと『脳トレ』みたいなもので、『販売脳トレ』や『接客脳トレ』的な練習をやり続けなければならないと感じるんですね。
結局のところ、接客販売には答えがありません。
お客様が千差万別であるがために、「こうすれば良い」という明確な答えは存在しないのです。
その都度適切な答えは変わります。
だから販売員は、数ある選択肢の中からその場で最適解を導き出さなければなりません。
『数ある選択肢』にするためには、身体を使って練習することも大事です。でも、その選択肢から最適解を導き出すためには、身体だけでは足りませんよね。
一瞬で頭の中から検索できるようにする。
場合によっては、考えなくても無意識に正解に近い行動ができるように、脳を鍛えておく必要があるわけです。
僕は脳の専門家ではないので、脳がどのようにそれらに繋がっているかという詳しいことは分かりません。
でも、考える練習や鍛錬をしていないと、正解に近づくのが難しいことだけはハッキリわかります。
だから、販売脳トレみたいなことをもっとどんどんやってもらいたいなと思っているのです。
たとえばこんなのはどうでしょうか?いわゆるケーススタディです。
お客様がトップスを試着された際に、フェイスカバーをし忘れてしまい化粧がついてしまいました。お客様は自分で気づき、試着室を出られた際に「すみません」と謝って来られました
Q1:試着室の外で待っていた販売員であるあなたはどのように答えますか?その理由も答えてください。
Q2:そもそもどうしておけばこのトラブルを未然に防ぐことができましたか?その理由も答えてください。
Q1は職場内でルールが決まっているかもしれません。
そのルールに則って動くこともありますが、まず最初にどのような声掛けやリアクションをするかも考えたいところです。
ここでの反応で、お客様はその店を今後利用するかどうかもまるで変わっていまいます。
Q2では、未然に防ぐ策がなかったかを考えることで、トラブル自体を起こさないための普段の行動を考えることになります。
「フェイスカバーをお使いください」とご案内をするというのが普通ですが、果たしてそれで本当にトラブルを防げるのかまで考えるのも大事なポイントですね。
文章上で書いているので仰々しい感じになってしまっていますが、店頭で普段同僚同士やトレーナー/トレーニー同士で話しながら考える程度でも十分です。
こうして”考える”作業を普段からどれだけやれているかは、販売員としての実力を本当に左右します。
販売脳トレ的なことはいくらでもやりようがありますし、ぶっちゃけた話が、このメールマガジンやブログを書くために僕は毎日ずっとこの作業をしています。
必然的に鍛錬になりますし、選択肢も増えていくので、ぜひ皆さんもやってみてください。
1)上記のケーススタディをやってみて、どのような答えを出しますか?
2)自店なりに販売脳トレをやるとしたら、どんなトレーニングをしたいですか?
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