自分が買い物をする時の”直感”を言語化できると接客に役立つ話

こんにちは、坂本りゅういちです。

たとえばアパレルショップ店員は、自分が他の店で服を買う時に接客を受けずに買う人が多くいます。

研修などで尋ねてみても、買い物をする時に接客を受けないと答える人はかなり多いのです。

では、どうやって商品を選ぶのか。

その手段の一つには、直感があります。

事前に色々と情報を調べてから買うことも当然ありますが、実際に店で商品を見て手に取って、「これがいい」と自らの直感で判断して買うのです。

この『直感』は、同じアパレル業をやっているからこそ持っているとも言えるでしょう。ある程度ファッションに対しての知識や経験があるからこそ、「これがいい」と判断ができます。

お客様の中にもそうした直感を持つ人はたくさんいますが、全体的な割合で言えば少なくなります。

なぜなら、必ずしもその業種に精通しているわけではないからです。

アパレル業に関わっていなければ、よほどの服好きでない限りは、直感とまで言えるほどのもので判断をすることは難しい。

直感らしきもので判断することもあるにはありますが、アパレル店員と比べると失敗の確率も上がります。

そう考えると、店員の持つ直感はとても大事なポイントになります。

なぜその直感が生まれているかを紐解き、言語化できていれば、お客様のモノ選びの助けになるからです。

多くの販売員は「何となくこれがいい」と直感で判断していますが、その理由は何かを考えてみてください。

例としてあげるなら、

・素材や生地
・縫製がきちんとしている
・色合い
・シルエットの良さ

などの作りに対する目利きもあります。

また、「これがいい」となる理由をさらに深掘りしていくと、

・自分の持っている洋服との合わせ

を無意識に考えていることもあります。

今持っている服でなくても、他に「こういうものを買えば着回せる」と考えていることもありますよね。

他にも、

・自分の身長とサイズの関係性
・ディティールの精巧さ

など、個性や好みに関わるようなものも上がってくるでしょう。

言うまでもなく、昨今のトレンドから判断していることもあります。

こうした『直感』を形作っている要素を紐解き、説明ができるのならば、お客様にも選び方のコツを伝えられます。

よくインスタやTikTokなどでも、

「アパレル店員が服を見る時のポイント」
「店員はこんな服を選ばない」

など、ポジティブ/ネガティブ双方でアップされている情報を見かけますよね。

これも店員が直感的に選ぶ/選ばない理由を言語化してくれているからこそ、直感で選ぶのが難しいお客様からするととても重宝する情報になるのです。

同業他社で商品選びをする時、直感で買い物をしていることは販売員ならきっとあるはずです。

その理由を明確にしておくと、商品提案にも必ず役に立ちますよ。

今日の質問&トレーニングです

1)同業他社で商品を買おうという時に、「何となくこれがいい」と直感的にモノ選びをしていることはありませんか?

2)その時の『何となく』は具体的にどのような理由ですか?誰にでもわかるような表現で考えてみましょう。

こちらの記事は毎日無料配信中の『販売力向上講座メールマガジン』とも連動しています。最新記事のご購読はこちらから。


販売員のための本気の書籍が発売!

「販売力向上講座」の筆者、坂本りゅういちの初の著作『買った後を想像させれば、誰でもこんなに売れる(同文舘出版)』がついに発売となりました!
洋服・時計・靴・そしてストレッチトレーナーと、様々な販売現場で実績を出してきたノウハウを書き綴っています。

販売ノウハウ本の中でも、比較的ハードな内容になっていますので、本当に売上を上げ続けたいという方のみ、ぜひご覧ください。


ABOUTこの記事をかいた人

接客販売トレーニング&コンサルティング事務所kocori(ここり)代表。 SC接客マイスター1級。 アパレル・時計・靴・リラクゼーション業界など、様々な販売を経験し、売上日本一など数々の実績を残す。kocori設立後は、企業研修・コンサルティング、講演などを中心に活動している。