販売従事者の現状
結論から言うと、私の目標は『販売従事者の地位向上』です。
販売員にとって、日本社会は大変厳しいと常々感じます。現在日本には販売従事者(営業・販売職含む)と呼ばれる仕事に就いている人が約800万人いるとされています。外食・介護等を含む接客サービス業となると2000万人を超えるそうです。
しかし、こういった販売従事者の地位は非常に低いのが現実です。
労働時間は長く、休日もバラバラ、長期休暇もなかなか取れないにも関わらず販売員などは年収300万円未満が当たり前。 クレーム対応に加え最近ではネットなどでの批評にさらされることもあり精神的につらい部分も増えてきました。
ですが、現実的にこういった販売業の人たちがいなくなったらどうなるのでしょうか。
普段の食品の買い物、衣類、必要な家電製品などあらゆるものを購入することができなくなります。コンビニも当然ありません。
販売員は『人と人をつなぐ架け橋』
会社の売り上げを作っているのは、常に現場の人たちですから販売員がいなくなれば会社の収入も無くなり企業が立ち行かなくなります。
私は販売という仕事を『人と人とをつなぐ仕事』だと考えています。
誰かが懸命に生み出した商品も、販売する人がいなくては求めているお客様に届けることはできません。生み出した本人が販売することもできるかもしれませんが、それには限界があります。ネットがどれだけ進化しようとも、常に世の中には販売をする人間が必要なのです。
そして販売で人と人とがつながった瞬間の喜びは他の仕事ではそうそう味わえない特殊なものがあります。だからこそ、もっと販売従事者にフォーカスを当てて尊重するべきだと思います。
売上を作って人同士をつないでいる販売員がいつもギリギリの生活しかできない収入しかもらえず、やりたくない仕事上位になっている状況には違和感を感じずにはいられません。これはサービス業界全体に言える話です。
このままでは世界最高と言われた日本のサービス文化は崩壊してくだけでしょう。
これから必要なこと
では、そういった現状を打破するためには何が必要か。それはやはり販売従事者のレベルを上げること。
売上を上げる、お客様から支持される、そういった販売員が増えれば増えるほど企業の経営も向上します。そうなれば販売員への還元も大きくなります。
何もせずに権利を主張するのは子供だけの特権です。きちんと戦える力を持つために販売力を向上することは必ず販売員の地位向上につながります。