
人は思っていることを合図に出す
誰かと遊んだりしている時に相手がチラッと時計に目をやった時に何を感じますか?
ここで相手が時間を気にしているとすぐに理解できる人は優秀な販売員になれます。
人は自分が考えていること、行動しようとしているを無意識に出します。
もうそろそろ帰らないといけないなと思っていれば時間を気にして時計を見ます。この洋服の柄は自分にはあんまり合わないかなと思っている時は試着した時に表情が不安そうになります。いろんなタイミングで合図を出しているんです。
この合図をしっかりと受け取ることができれば、販売トークが変わってきます。
例えば、丈の短いワンピースをお客様が試着されたとしましょう。
販売員から見るとすごくステキでお似合いだと感じて、「すごくお似合いですね、バッチリですよ」と言ったとしても、実はお客様は心の中で「ちょっと丈が短すぎて着れないな」と思っているかもしれません。
それを感じ取れずに延々と「よくお似合いです」と言ったとしてもお客様には全く響かないんです。
微妙な表情の変化や行動からお客様が感じていることを読み取れるようになる必要があります。
行動予測トレーニング
そうは言っても相手が何を考えているかなんてわからないよ、という方は是非トレーニングをしてみてください。
相手が思っていることを全て読み取ることは不可能かもしれませんが、トレーニングで読み取り力を向上させることは可能です。ある程度までは相手の考えていること、行動しようとしていることは読み取れるようになれます。
実際のトレーニング方法は至極簡単です。
【行動予測トレーニング】とでも名付けましょうか。
電車やバス、街中を歩いている時、店の中に立っている時などいつでもどこでもいいです。
誰か一人に目をつけて、その人の行動を観察してください。
しばらく観察していると、人はいろんな行動をします。時計を見たり、携帯を触ったり、周りを見渡したりと人や状況によって変わります。
それを”予測”するのです。
観察している人が不意に立ち止まったとします。その時の場所や時間、状況を考慮して次にどんな行動を取るか考えてみるとすぐに正解かどうかがわかります。
別に外れても正解しても最初の内はかまいません。行動を予測することがトレーニングです。
そうやって回数を繰り返していると段々とパターンが見えてくるようになります。
周りを見渡していたら何かを探している。それがいつも同じ場所で人が立ち止まるとしたら、同じ何かを探していることが多いことがわかってきます。
時計を見ていたら時間を気にしていますが、時計を気にする人が多い時間帯なんかもわかるようになってきます。
そうやって行動パターンなんかもわかるようになると、次の行動予測が当たる確率が上がります。
そのくらいの頃には、かなりのレベルでお客様が何を考えているのかわかるようになっているはずです。
地味なトレーニングですが、できるのとできないのとでは恐ろしい差が開きます。
コミュニケーション能力の向上ですから、プレイベートでも必ず役に立ちますよ。
行動予測ができる人は『気が利く人』です。是非とも実践してみてください。