ZOZOSUITが生まれた今、店舗でできることは何なのか?

ECを加速させる新たな波がやってきた

もうご存知の方も多いとは思いますが、先日、ネット通販で有名なZOZOTOWNが、とんでもないアイテムをリリースしました。

その名も、『ZOZOSUIT(ゾゾスーツ)』。

着用して、アプリと連動させて、起動させるだけで、自動的に身体全体の採寸をしてくれるという夢のようなアイテムです。

基本は無料配布で、ユーザーが支払うのは、200円の送料のみとのこと。

今後の流れはまだ明確には出ていませんが、採寸したデータから、自分に合うサイズの商品をピックアップ、購入の流れを作りやすくする様子。また、オリジナルサイズの商品の発注を簡単にすることも可能なので、セミオーダー的な流れも生まれそうです。

どの程度のデータが取れるのか、ユーザー側にどこまでデータが公開されるのか。

色々と疑問は尽きませんが、とにかくECショッピングで大きなネックになっていた”試着”の必要性を省き、さらにECが加速するためのブースターにはなれそうです。

個人的にも、かなり大きな期待をしています。

この『ZOZOSUIT』が成功するかどうかはまだ誰にもわかりませんが、たとえ、失敗に終わったとしても、
後発で試着問題を解決するための施策はいつか生まれてくるでしょう。

こうなってくると、いよいよ既存のアパレルショップは、店舗でできることは何なのかを考え尽くさなければいけません。

今はまだ、ECに抵抗のある実売層がいてくれるから成り立っているショップでも、これから、ECに慣れた若い世代が実売層に上がっていくにつれて、今まで通り、ただ接客を頑張っているだけでは、もはや売上を上げることは難しくなっていくのではないでしょうか。

(現在すでにそうなりつつあるのが現実ですし)

実店舗でできることは何か?

こうなった場合に、実店舗が生き残っていくためにはいくつかの方法が考えられます。

・ネットで買えない商品を扱っている
・販売員自身にファンがついている
・ネットではできない提案ができる

ネットで買えない商品を扱うことに関しては、いうまでもなく、実店舗だからできることです。

ただ、取扱商品の選定ができる立場の人でない限り商品ラインナップをいじることは難しいですし、代替品がネットで買える可能性が高いので、よほど尖った商品でないと難しいでしょう。

販売員自身にファンがついているというのは、より現実的かもしれません。

簡単に言ってしまうと、人気アイドルが販売員をやっていれば、確実にお客様は実店舗にやって来ます。

すでにSNS等で、ファンを多く抱えている販売員はたくさんいますし、そういう人は売上に困ることも少ないようです。

ただ、ファンを作れるかどうかは、人にもよりますし、確実な策とは言えません。

となると、やはり残すは、ネットではできない提案ができる販売員になれるかどうかではないでしょうか。

例えば、先述した『ZOZOSUIT』は、フィットするサイズを測れることはできても、オーバーサイズなど、
少し違った着方をする場合には機能しない可能性があります。

そういった提案は、まだまだネットでは難しいのかもしれません。

また、サイズがわかっていても、結局、商品自体が生で見れるわけではないので、素材感などは、どうしてもわかりません。

ここも実店舗だからできる部分です。

加えてなにより大事なのは、お客様が商品を購入することで、どうなれるか(どんな未来を手に入れられるか)を提案できるのは、実在する販売員でないと無理です。

どんな時に着ていきたいか、何のために着たいのか、そのためにはどんなことに気をつける必要があるのか。

質問して提案するのは、チャットを通しても可能ですし、ネットに載せる商品自体の説明欄でもできます。ですが、実際の商品を触りながら、サイズや素材などだけでは、把握できない情報をまとめて、それぞれのお客様に合った提案ができるかどうか。

これこそが、今のところ、実店舗の販売員にできる唯一の方法だと思います。

ただ来店されたお客様の求めるものを売っていくだけでは、お客様はより楽な方法で購入する選択をしていくことになります。

そこで取り残されないためにも、店頭で直接販売をする自分たちに求められるものは何なのか、真剣に考えていく必要があります。

実店舗で販売をする、あなただからできることは何でしょうか?

ECが加速していく時代に、実店舗でできることは何なのかを考え続けて、形にしていきたいですね。

販売力向上講座メールマガジンより)