【プロフェッショナル向上講座】(2)メンズセレクトショップGREEje…代表 栗山佑介(Yusuke Kuriyama)さん

各界で活躍している達人たちの仕事の流儀。作り手の想いやどんな思考で販売をしているのかなど、商品販売の新たなヒントを手に入れてください。

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今回は佐賀県佐賀市でメンズセレクトショップ『GREEje…(グリージェ)』を経営されている栗山佑介さん。

instagram”やコーディネートアプリ”WEAR”などのSNSアプリで数多くのフォロワーを抱える栗山さん。アパレルショップにかける想い、SNSを活用した情報発信のコツをお聞きしました。

人口約85万人、市内に絞るとおよそ23万人ほどとされている佐賀。

この町でメンズアパレルセレクトショップを営まれている栗山さん。人口が少ない、さらに言えば、対象となるお客様の分母が少ない中でどうやってお客様に来てもらっているのでしょうか?

それぞれのSNSの特徴を活かす

坂本(以下、坂):こういう言い方は失礼かもしれませんが、GREEjeの周辺にはターゲットとなるようなお客様の往来が少なく、集客が難しいと感じるのですがどうされているのですが?

栗山さん(以下、栗):WEB、特にinstagram、WEARなどの写真をメインとしたSNSを利用してお客様へ向けた発信をしています。

坂:なるほど。ちなみにどのくらいの割合でSNSを見られた方の来店があるのでしょうか?

栗:口コミや紹介以外での新規の来店は9割以上がSNSを見ていただいた方ですね。通りがかりに入ってくれたお客様というのは1割にも満たないです。

坂:9割!それはすごいですね…

栗:そうですね。本当にご覧いただけて足を運んでもらって、ありがたい限りです。

坂:instagramとWEARに特化している理由は何かあるんですか?

栗:まずSNSで挙げられるものにFacebookがあります。大まかに言えば、Facebookは友人関係がつながるツールです。対してinstagramは自分が興味のあるものを検索できる写真をメインとしたSNSですよね。タグをつけていれば、検索して引っかかるものを能動的に見ることができます。

坂:狭いコミュニティだけではなく、不特定多数の興味を持っている人たちに向けた発信が可能になるということですね。

栗:はい。WEARに関しては、出始めのころに販売員としての評価の対象という気持ちでやっていました。もともとはそんな程度の感覚で始めていましたが、上位にランクインしだして、まとめサイトなどにも載るようになり、次第に地元の知人たちからも『見たよ』と声をかけてもらえるようになりました。そのあたりからフォロワーが急増してビジネスに使えるかもしれないと感じたんです。今はWEARとinstagramのリンク機能を使って、それぞれにリンクできるようにしています。

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(栗山さんのinstagramより。全身のコーディネートがしっかり提案されている)

坂:実際にビジネスに活用され始めてからの効果はどうだったんでしょうか?

栗:instagramなどはタグさえ貼れば不特定多数のお客様候補にアピールできると思っていましたが、最初はまったく効果はありませんでした(笑)。自分でも『やっぱりそんなものか』と思いましたよ。

でも、『まだインスタが浸透していないから、やっていれば変わってくるはず』と自分に言い聞かせて、店名と“佐賀”というワード、そしてなるべく“パパコーデ”“セレクトショップ”などのタグをつけて更新し続けました。instagramがある程度浸透してきてからは、人が来るようになりだしましたね。

坂:継続し続けることが成功につながったんですね。

栗:継続は力ですね。当然ネタ切れもしますが、常に見てくれている人たちに意識付けさせるにはとにかく更新を毎日絶対にやめないことが大事です。

現在は、instagramがメインの情報発信ツールとなっていると話す栗山さん。何かPRのコツなどはあるのでしょうか?詳しく伺いました。

インスタはアップするだけで満足している人が多い

坂:instagramのようなSNSを活用しようとしている、すでに活用しているショップは沢山ありますが、何かアドバイスはありますか?

栗:ネット上のWEBサイトなども同様で、『1,000人にこの記事は見られますよ』というものがあっても、1,000人中990人の興味が無ければほとんど見ただけになってしまいます。こちらが操作しないと、ネットには出るだけで誰に向けてかわからなければ意味がない。

そういう意味では、instagramは写真や情報を上げるだけで満足している人が多い気がします。写真を上げさえすれば、誰かが見てくれるだろうで満足しているんです。それでは無意味なんですね。

そこでやはりタグが有効になります

見ている人は能動的にタグを検索して見るので、引っかかりが出ます。だから常に一番新鮮なタグは何なのか?などはビジネスとして真剣に考えていますよ。まぁやり過ぎると(関係のないタグ付けなど)叩かれますから、不快を与えずに引っかかってもらえるかどうかです。

坂:タグ付けは本当に重要な作業なんですね。

栗:本当にそうですね。あと、これは戦略のひとつでもあるんですが、買い物をしてくれたお客様に店や商品などなんでもいいのでインスタに上げてもらえるようにしています。インスタを見て来てくれているのですから、当然インスタはやっている。そこでタグ付けしてアップしてもらえれば拡散のスピードが変わるんです。フォロワーが100人いれば100人の人に広がるんですから。

坂:確かに!それこそがSNSの強みですものね!

栗:僕はお客様を呼ぶ方法は口コミが一番強いと思っています。信頼している人が行っているんだから、行ってみようとなる。フォロワーということは、多少なりとも信頼している人なのですから効果が高いんです。もちろんお客様に無理のない範囲での話ですよ。

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(たとえばこちらの投稿には、#sagafashion #fatherscode #パパコーデ #今日の服 などのタグが付けられている)

それともうひとつ!

情報をアップしたら、そこに住所・電話番号・定休日・営業時間を載せること!僕も最初意識していなかったのですが、あるとき何気なく上げた記事にお客様から『やっと住所載せてくれましたね!』と言われたんです。行きたかったけど行き方がわからないとか、場所がわからないということは意外と多かったんですね。店の場所も『見つけづらい』とかよく言われますし(苦笑)。こういうことはやっていく中で実感しないと気づかないですね。何気ないところにヒントはあるんです。当たり前のことを当たり前として捉えないことが大切です。

坂:確かにそうかもしれませんね。やっている側からではわからないことです。これは勉強になるお話を聞けました。

次ページ:お客様のこんな言葉がきっかけだった…

・SHOP INFO
メンズセレクトショップ『GREEje…(グリージェ)』
佐賀県佐賀市八幡小路2-13 1F
TEL 0952-22-4666
instagram⇒(shop)https://www.instagram.com/greeje_man/?hl=ja
(栗山さんご本人)https://www.instagram.com/kurisukeman5/?hl=ja