プレイバック『目指せ!販売の達人 ~販売力向上講座~』
坂本りゅういちが毎日発行しているメールマガジン『目指せ!販売の達人 ~販売力向上講座~』。今回は過去の配信の中から、反響の多かった内容についてご紹介していきたいと思います。
【第375回】言うということ、伝えるということ
こんにちは、坂本りゅういちです。
FacebookなどのSNSや、仕事上で人にあった時などにたまに何を言っているのかさっぱりわからない人がいます。
「このセンテンスを読み解くにはもっとロジカルに考えていかないと」「イニシアティブをとるためにプライオリティーを上げていこう」
最近では”意識高い系”と呼ばれることも多いようですが、やたらと聞きなれない言葉を使いたがる人たちです。ここでいちいち言葉の意味は書きませんが、正直、「うるせーよ」と思ってしまいます。
これは別にその言葉を否定しているわけではありません。実際、話をしている相手も同じレベルで理解して会話が成り立つのなら全く問題ないんです。そういう場合は、むしろ合理的でしょう。私も相手によっては上記したような言葉を使うことはあります。
問題は相手にきちんと伝わるかどうかです。
話している相手に自分の知識をひけらかしたくて言っている場合は何の意味もありません。これは会話をして”伝えている”のではなくてただ”言っている”だけです。幼い子供が「ブレストファイヤー!」とかかっこよく聞こえる言葉を連発しているのと同じです。(古い)会話をするにはお互いの共通理解が必要ですから相手に伝わる言葉や言い方をすることが大事。
これは接客でも同じです。
お客様に自分の知っている知識から言葉を伝えても、理解できていない可能性は高いです。自分がわかっているだけの話で、お客様には初めて聞く言葉かもしれません。それでは伝えているのではなく、ただ言っているだけです。何となくかっこよく見せようと専門用語を連発しても伝わらなければ無意味ということをしっかり頭に入れておいてください。
ただ状況によっては、あえて専門用語を使った方が良い時があります。
それは相手を成長させる意図がある時。業界にいる以上は絶対に知っておいてくれないと困るような言葉を部下が知らなかったりすると話も進みませんし、対外的に困る場合があります。
そのままにしていてはいけないので、あえて会話の中で専門用語を使うことで「こういう言葉をしっておかなきゃいけないんだよ」と暗に伝えるのです。
わからない言葉は自分で聞いて、調べてモノにしてもらうようにする。こういう使い方が上手にできる人が、できる上司と呼ばれていきます。
何も考えずに専門用語などを使っていると、相手には伝わらないどころか敬遠されてしまうことだってあります。なぜその言葉を使わなければいけないのかきちんと判断してから口にしたいものです。
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