新人販売スタッフ向け/ファーストアプローチ(声かけ)はまず3つを覚えよう

こんにちは、坂本りゅういちです。

早いところでは、続々と新入社員が店舗に配属されている頃かと思います。

店舗に配属されてからはまず、オリエンテーションを受けつつ、レジ業務や電話応対の仕方などを教わることが多い時期ではないでしょうか。

接客についても同時進行で教わりながら、いろんな仕事に触れることになりますね。

この時期からおよそ1ヶ月くらいの間は、接客において特にファーストアプローチについて悩む時期でもあります。

学生時代はコミュニケーション能力が高かったとしても、それはお互いが同じ学校やクラスに所属する身内です。これがお店という場所になると、お客様という完全に対外の相手とコミュニケーションを取らなければ
ならなくなります。

お客様からすれば、言うなれば知らない相手から声をかけられてコミュニケーションを取るべき理由はそう多くは無いので、途端にコミュニケーションが難しくなるんですね。

その最初のステップであるアプローチと呼ばれる、いわゆる『声かけ』は、どうしても難しさを感じます。

「なんと声をかければいいんだろう」

僕も販売を始めた当時は相当に悩んだ記憶があります。

声をかける内容、つまりアプローチフレーズに関しては、いろんな種類が存在します。

多くのバリエーションを持っておくことで、その場その場での対応ができますから、有利になるのは必然です。

ですが、まず最初の時期に関しては、3つで良いので使い勝手の良いフレーズを身につけることをおすすめします。

どちらかというとより重要なのはその後で、声をかけてから会話をどうやって進めていくかです。

だからアプローチのフレーズにばかり意識を取られてしまうと、もっと大事なポイントを向上させるスピードが落ちてしまいます。

バリエーションを増やすのはおいおいで構わないので、まず3つ程度(2つでも)使えるものを身につけておきましょう。

たとえば僕が今上げるとすれば、

「もう他のお店は回ってこられましたか?」

「ゆっくり見ていってくださいね」

「何かあればいつでもお声がけくださいね」

などのフレーズでしょうか。(他にもいくつかありますが)

アプローチのバリエーション自体はそれこそたくさん持っているとは思いますが、中でもよく使うのは多分この辺りです。

商業施設のような場所での接客の場合、最初の一言としては、かなりの確率で特に「もう他のお店は~」のフレーズを出しています。

明らかに使える3つ程度のフレーズを持っておくと、「どうやって声をかけよう」ということで迷う時間が減りますし、その分自信を持って声かけをすることができます。

すると、オドオドした声かけではなくなり、ごく自然な雰囲気で話しかけることもできるようになります。

それだけでも接客の後のステップに進みやすくなるので、初期の段階では使える3つを持っておくことは本当にポイントになる気がしています。

今日の質問&トレーニングです。

1)アプローチにおける声かけで、自分が使いやすいと思う3つのフレーズを書き出してみましょう。

2)せっかくの機会なので、周りのスタッフとも3つのフレーズを共有しあいましょう。

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ABOUTこの記事をかいた人

接客販売トレーニング&コンサルティング事務所kocori(ここり)代表。 SC接客マイスター1級。 アパレル・時計・靴・リラクゼーション業界など、様々な販売を経験し、売上日本一など数々の実績を残す。kocori設立後は、企業研修・コンサルティング、講演などを中心に活動している。