【セール間近!】セール時期の接客で、大切なことをおさらいしておこう!

セール時期がやってきました

いよいよ12月。2017年も、まもなく終わりそうですね。

さて、12月と言えば、ショップにとっては一大イベントの時期です。

そう、バーゲンセールですね。

夏のセールと同様、2大セールのひとつです。

セールをやるお店とやらないお店もありますし、セールそのものの良し悪しの話もありますが、今回はそれらについてはひとまず置いておいて、セール時期の接客において大切なことを、おさらいしておこうと思います

 

セールが始まると、ショップの動きも、お客様の動きも、販売員の動きも変化してきます。

ショップに関しては、通常のVMDではなく、セール商品に合わせたVMDになります。

お客様も、セール時期になると、一般的な会社員の方はボーナスもありますし、購買意欲が高まります。冬のセールの場合は、年末年始もありますから、よりお財布の紐も緩くなりがちです。

そして、お店が慌ただしくなるため、販売員の動きも通常とはだいぶ変わってきます。

特にセール開始の時期なんかだと、ショップによっては、かなりの数のお客様応対をしなければいけなくなるため、普段通りに一人ずつのお客様に対して丁寧な接客ができなくなる場合も考えられます。

この辺りは、販売員である皆様ならよくご存知の通りです。

セール中の接客で大切なのは、この3つのポイント

さて、先ほども書いた通り、セール中の接客では、通常の接客はなかなかできません。

しかし、だからと言って、良い接客ができなくなるかというと、そういうわけではないんです。場合によっては、セール中の接客の良し悪しによって、顧客を作れる販売員とそうではない販売員も出てきます。

セールでもしっかりと顧客を作って、その後の閑散期の売上を落とさないためにも、ただ売りさばくだけではなく、以下のポイントに注意して接客をしていきましょう。

1.とにかく第一印象を良くしよう!

接客の基本中の基本なのですが、セール時期こそ、第一印象を良く、お客様に接することを忘れないようにしましょう。

セール中は、本当に忙しくなるので、ついつい表情も固くなりがちです。バタバタと店内を走り回っていると、笑顔を作る余裕もなくなってきますよね。

でも、そんな時ほど、笑顔で気持ちよく挨拶ができるかどうかが重要です。

というのも、ほとんどの販売員がセール中は余裕がありません。だから、第一印象の良くない販売員が増えてしまうんです。さらに、極端な話、接客をしなくても売れることが多くなるので、お客様からの要望を待つ受け身の接客に終始してしまう販売員もいます。そういう販売員も、やっぱり第一印象が良くない人が多いものです。

お客様は、いろんなお店を回って、そんな販売員たちをたくさん見てしまうので、差をつけるチャンスなんですね。

忙しいときだからこそ、あえて、全力のスマイルと挨拶で、第一印象をよくすることを心がけてください。

2.お会計&お見送りを丁寧に!

これも忙しいときの特徴のひとつで、お会計とお見送りは雑になりがちです。

レジに行列ができてしまったりすると、お客様をさばくことに意識が向いてしまって、無表情でレジを打ってしまったり、きちんとショップバッグをお渡しせずに雑な渡し方をしてしまったりします。

また、セール期間中は、接客応対のスタッフとレジ応対のスタッフが別々にわかれることもあります。

接客応対をしてくれるスタッフの印象は良かったのに、レジ応対のスタッフが無愛想で嫌な思いをしたなんて話は、本当によく聞く話です。

1の第一印象と同様に、こういうことをしてしまう販売員やショップが多いので、お客様は少し丁寧にお会計やお見送りをしてくれるだけで、「この店ちょっと違うぞ」と感じてくれます。

たったそれだけのことなのに、(普段ではなかなかあり得ないことですが)気遣いのできる店だと思ってもらえるわけですね。

普段と同じ、いえそれ以上に、お会計やお見送りをしっかりやることで、お客様の印象を良くすることができます。

3.必ず名前を覚えてもらう!

これが結構忘れがちなのですが、セール期間中こそ、名前をしっかり覚えてもらえる工夫をしましょう。販売員であるあなたの名前もそうですし、ショップそのものの名前もです。

実はこれがかなり大切なことなんですね。

なぜかというと、セール時期は、普段来店されないお客様(新規客)が増えます

”安くなっている”ということで、入店のハードルが下がるため、普段来ないお客様でも入店しやすくなるためです。

しかし逆に、たくさんのお店に入って買い物をするので、ひとつずつのお店をあまり覚えていません。

良い商品があったり、良い接客を受けても、家に帰ってから、また、セールが終わってから、ショップや販売員を思い出すことが難しくなってきます。

だからこそ、しっかりと名前を覚えてもらうんです。

名刺をお渡しするなり、名札を使って自己紹介をするなり、ショップカードをお渡しするなり、方法はいくらでもあります。同時に、「困ったときはいつでも来てくださいね。」と伝えることで、お客様の記憶に残すことも大事です。

そうして、自分の名前やショップのことを覚えてもらうことで、セールが終わってからも、「またあの店に行ってみよう」と思い返してもらうことができます。

セール中は売ることに必死になるので、ほとんどのお店ではこの部分ができていません。そういう意味でも、大きなチャンスと言えます。

 

以上、セール期間中の接客で大切な3つのポイント、

1.とにかく第一印象を良くしよう!

2.お会計&お見送りを丁寧に!

3.必ず名前を覚えてもらう!

を忘れないように、セールを乗り切ってください。

忙しいと思いますので、くれぐれも、体調にだけは気をつけてくださいね。


販売員のための本気の書籍が発売!

「販売力向上講座」の筆者、坂本りゅういちの初の著作『買った後を想像させれば、誰でもこんなに売れる(同文舘出版)』がついに発売となりました!
洋服・時計・靴・そしてストレッチトレーナーと、様々な販売現場で実績を出してきたノウハウを書き綴っています。

販売ノウハウ本の中でも、比較的ハードな内容になっていますので、本当に売上を上げ続けたいという方のみ、ぜひご覧ください。


ABOUTこの記事をかいた人

接客販売トレーニング&コンサルティング事務所kocori(ここり)代表。 SC接客マイスター1級。 アパレル・時計・靴・リラクゼーション業界など、様々な販売を経験し、売上日本一など数々の実績を残す。kocori設立後は、企業研修・コンサルティング、講演などを中心に活動している。